ザリガニ日記’99

■1999年5月26日(水曜日) 飼っちゃったもんね。ザリガニ。

「理科とコンピュータの先生」ということになったら、教室で生き物を飼えなくて、どうにもさびしくてしょうがない。で、飼っちゃったのです。ザリガニを。理科室で。

45cm水そうに深水(ふかみず)で、ポンプに投げ入れ式のエアーストーン。
なんと、ごうかに観賞用(かんしょうよう)ライト付き。
日の当たりにくい場所に水そうをおいたので、ライトをつけないと水草が成長しないのです。

教科書などでは、ザリガニは体がかくれる位の水でよいと書いてありますが、ザリガニ飼育の専門家の方の飼育法を読みましたら、水は深水(ふかみず)がいいそうです。

ただし、深水にするには水をかきまわすポンプの必要があるそうです。上部式フィルターをつけると、その水を吸い上げる部分をつたってザリがにげますので、投げ入れ式のものにしましょう。。

飼ったザリガニはオス1匹、メス2匹です。
気の強いメスザリガニ 気の弱いオスザリガニ
メスのうちの1匹。美人?
気が強いんですけど。
オス。ちょっと気が弱いのが
心配です。

■5月27日(木) 
おとといからの住人アメリカザリガニですが、深水飼育をして順調です。脱出(だっしゅつ)しないかようすを見てもっと水を深くして育てたいと思います。

困ったことに、ひとつ問題がでてきました。なんと、オスは気が弱く、いつもつぼの中にいて、すねているのです。メス2人はやはり気が強く、威嚇(いかく)しあったりしています。オス1,メス2の人口比ならぬ、ザリ口比が悪いのでしょうか?ハサミを前に出して顔をかくしています。なんだかなさけないです。

ライト付き水槽セット、豪華でしょ?
写真が下手でごめんね。
「こ、こわいよぅ。おかーさーん。」と
壺から出てこられないオスザリガニ。
■5月28日(金) 
ザリガニのえさを買ったところ、なんと、最近のえさは浮くタイプではなく、しずむタイプになっていました。これは深水飼育に合わせたものでしょうか。浮くタイプのえさだと、深水飼育にしたときに浮いてしまって、底の方にいるザリガニはえさをもらったことにあまり気づいていなかったのですが、沈むえさだと気がつきやすく食べやすいようです。
食べ残しのあとしまつがむずかしいですが。
■5月29日(土) 
ザリガニにこまったことが。あの、気弱なオスが、昨日、かくれがのつぼから引っぱり出されてメスにいじめられたようです。オスは力なく横たわっていました。

もしかしたら今日はお墓作りかもしれません・・・・・ううううう。

よく観察すると、メスの1匹が性格があらく、こうげき的です。オス1匹、メス2匹で飼うというのは、よくなかったのでしょうか。
■6月1日(火) 
ついにザリガニのオスがお亡くなりになりました。悲しいです。花だんに種をまくときに、花だんのすみの土にうめました。

オス:メスが1:2なのは悪くなかったと思うので、かくれがが足りなかったのかもと反省しました。
しかし、ここに来たときからオスは元気がなさそうでした。(さらに、メスは元気がよすぎました)生き物を扱っているお店のひとに、「でかくて強そうなオス」を注文しました。このお店の人には前にペアリングに失敗してメスが死んだとき、新たに「美人のメス」を注文したんだった。

変な条件をつける先生だと思っているだろうなあ。しかし、その条件に合ったザリガニを持ってきてくれるから、すごいです。
■6月2日(水) 
きのう脱皮をしていたメスザリガニですが、今朝亡くなっていました。きのうの場所から全く動かずに、脱皮も進まずに死んでいました。

オスをこうげきしていたのは、脱皮するためになわばりを守ろうとしていたのかもしれません。そう考えるとかわいそうですね。

そして今日、注文していた「大きくて強いオス」がやってきました。本当にすごい!ハサミがめちゃくちゃ大きくて、動作もきびきびしています。ちょっとでも近くに動くものを見つけると、すぐに威嚇(いかく)のポーズです。

水そうに入れると、いきなり1匹残ったメスのハサミを自分のはさみでつかみ、「もしかしたら、いきなり交尾するのかも!」と期待(笑)したのですが、相手がオスではないと確認しただけで終わったようです。(オスだと確認するとケンカを始めるそうですので)

■6月3日(木) 
これが、「大きくて強いオス」です。

『おれは強いんだぜ〜!ハサミがでかいんだぜー。でもって、かっこいいんだぜ〜。カモーン、ベイベー、おれについてこいよー。』
・・・・・なんて言ってそうです。
■6月7日(月) ザリガニのメスの脱皮 
脱皮した皮とザリガニ 脱皮後の皮朝学校へ着いたら、水そうをのぞいてびっくり。ザリガニがケンカをして相手をやっつけてしまったのかと思ったら、脱皮後の皮でした。
ハサミの大きさからすると、脱皮したのはメスのようです。
一皮ぬいだメス(写真右奥)は、ひとまわり大きくなったような気がします。
右の写真は皮です。ほとんど中身のはいったザリガニと同じに見えますね。
オス(写真左奥:つぼの中)は脱皮後のメスを攻撃したりしなかったようです。けっこううまくいきそうです。この夫婦。
■6月14日(月)  
脱皮してからというもの、メスザリガニの食欲がすごいんです。えさをいれてやるとザザザザっと寄ってきてはがつがつ食べています。オスのぶんまで食べています。

おなかすいているせいか、オスは元気がありません。だってオスは、目の前でどんどんメスにえさをとられるんですもの。

とりあえず、同じ水そうの中でけんかもせずにくらしているペアですので、あとはメスがたまごを産んでくれるのを気長に待つことにします。

■6月16日(水)  
脱皮してからと言うもの、メスの食欲がおうせいで、体もぐんと大きくなりました。そのかわり、あんなにかっこよかったオスがとても気弱になってしまったのです。昼間はぐったりしています。えさをあげると寄ってきて足でつまむのですが、そこでハタと動きが止まります。そしてなにも食べずにさっていくのです。

この行動は、なんなのでしょう?食欲魔人になったメスに、えさをゆずっているのでしょうか?それならそれで美しい夫婦愛なのですが。

おすは昼間、メスにいじめられているということはないのですが、ザリガニはけっこう夜に活動してたりしますので、夜にいじめられているかもしれません。夜の様子を観察できないことが教室生き物飼育のネックです。

とりあえずオスは別のそうに単身赴任(たんしんふにん)してもらいました。

■6月18日(金)  
ザリガニのホームページをネットサーフィンして、産卵について調べたんです。そうしたら、メスは横たわったりするのが産卵する姿勢らしいです。おどろきです。

うちの学校のメスも、あんなに元気だったのが一定の場所から動かなくなりました。しかも昨日は横たわっていたのです。病気かと思って、水そうをツンツンしちゃいますよね。でもそれは、ぜったいしちゃダメなことだそうです。それが産卵まぢかの様子なのだそうです。

■8月27日(木)  
お腹にたまごをつけたメスザリガニ(横向き)理科室で飼っていたザリガニのメスがおなかにたまごをつけました。
かくれがのつぼの中に入っていたので、いつたまごを産んだのかわからないのがざんねんですが、今日つぼから出してみたらたまごをつけていました。

ザリガニのたまごはキャビアみたいですね。
おなかにたまごをつけたメス写真をとるためにもちあげられたメス。じたばたして、かわいそう。すぐに写真をとりおわるからがまんしてください。

あれ?たまごをよく見ると、おなかのヒラヒラについていないものがある。くらかったのでしかたなくフラッシュもたいてしまいました。よい子は決してそんなことをしないでください。

たまごを産んだときのために、もう1本水そうをよういしていました。砂を入れ、水草を入れ、エアレーション(空気送り)をしておいたものです。

ほんとうは、オスをこの新しい水そうにうつすのがいいのですが(メスのかんきょうをかえないため)後で子ザリが生まれてメスを元の水そうに帰すことを考えて、メスをうつすことにしました。

メスはたまごをだいている間は食よくがへるそうですので、えさはほんの少しだけあげるようにします。水かえもしないほうがよいようなので、水がよごれないように気をつけます。

たまごに酸素(さんそ)をおくるため、メスはたまごをゆさゆさふります。空気中の酸素がへらないように、十分にエアレーションしてやります。

さあ、たまごはいつかえるでしょうね。楽しみです。

■9月6日(月)  たまご発見後、10日目
たまごからザリガニがかえっています。
今日は思い切ってメスのおなかを見てみることにしました。
メスザリのおなかのたまご黒いところはちびザリの頭の部分で、自分でえさをとるようになるまではここからえいようをもらっています。。
しっぽのしましまも見えています。

まだ動いてはいないようですが、あともう少しで母親のおなかからはなれるようになるのでしょうね。。

ザリガニの赤ちゃんはとってもいたいけでかわいいです。
早くうごきまわらないかな。


■9月7日(火)  たまご発見後、11日目
今日から子ザリガニが母ザリガニはらはなれて歩き出しました。でも、すぐに母ザリのおなかにもどってしまいますが。母親は前よりもたくさんおなかをゆするようになっています。
母ザリガニのおなかから、わらわらと子ザリガニがおりてきます。 これが子ザリ。からだのおおきさは、ひげを入れないと5,6ミリくらいです。

■9月10日(金)  たまご発見後、14日目
もう、赤ちゃんのほとんどは母ザリからはなれている。母ザリのおなかについたじょうたいで2回だっぴをするというから、もう2回目のだっぴもおわっているのでしょうね。

からだの大きさは8mmくらいはあります。理科室の落とし物入れに入っていた三角じょうぎをしいて、写真をとりました。

母ザリは、なぜか水草のうえにのり、水そうから出たがっているようにしています。どういう意味があるのでしょう。

■9月18日(土)  たまご発見後、22日目
15mmになったちびザリちびザリが15mmになりました。左の2ひきを見てもわかるとおり、大きさにだいぶばらつきが出てきました。

えさをたくさん食べることができ、じょうずにだっぴできたちびザリが大きくなれるのですね。
水そうのかべにはりつくちびザリちびザリは体が軽いので、水そうのかべにもはりついています。

ちびザリはおとなのザリガニより、水そうの中をおよいでいることが多いです。
おなかをきゅっとまげ、うしろへビュンととんでいきます。そしてふわふわとおりてきます。

■9月23日(木)  たまご発見後、27日目
 たまごを産んで、子育てをしたあとのメスザリガニが脱皮(だっぴ)に失敗して、死んでしまいました。脱皮をしているときにあおむけにひっくりかえっていたので、もしかしたら失敗するかもしれないと思っていました。
 一日以上がんばって皮をぬいでいましたが、だめでした。

 たくさんの子ザリガニを残してくれたお母さんザリガニ。ありがとう。

■9月28日(水)  たまご発見後、33日目
ちびザリ ちびザリは大きいもので2cmくらいに育ちました。

 ちびザリは、えさをつかまえると、そのまま後ろとびでぴゅーんと空中にとびあがり、そのままふわふわとおりてきます。水草の上などでえさを食べているようです。ほかのちびザリにえさをとられないようにしているのでしょうか。

■10月1日(金)  たまご発見後、36日目
一番大きいちびザリ これが今のところ一番大きいちびザリです。なんと3cmくらいはあります。(ハサミは入れない)
 前にエアーポンプを使わずに水草だけで育てたときはこんなに成長が早くありませんでした。酸素(さんそ)がたっぷりあるというのは大事なことなんですね。
 ちびザリたちを細かい砂がいっぱいの水そうにうつしたら、すぐに目のあたりに砂つぶを入れようとしています。これは、「ちょうのう」という、しょっかくのつけねのところにある部分に砂を入れるため。だっぴをするときに、この砂もとれてしまう。この砂がないと、体がかたむいてもわからなくなるらしいです。

■10月15日(金)  たまご発見後、50日目
 父ザリガニが死んでしまいました。げんいんはよくわかりませんが、だんだん弱っていっていました。

 一番大きなちびザリの成長が早くて、すでに6cmくらいになっています。その一匹だけが特に早いのです。一番小さなちびザリが2cmくらいですから、その差はとても大きいです。一番大きなちびザリは、なぜか父ザリガニが一匹で住んでいた45cm水そうにまぎれこんでいたものです。大きな水そうで育つと、やはり大きくなるようです。

 ちびザリちゃんたちは水草をすぐに食べつくしてしまうので、たいへんです。水草が間に合いません。


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