水の生

金魚のライン

「さあて、生き物を飼うぞ!」というと、こどもたちは大喜び!
でも、ちょっと待って。水の生き物を飼う前に知っておくといいことがありますよ。
あんがい初心者が知らないで失敗していることって、あるんです。

金魚のライン

★水そうに入れる魚の数は?
 水そうに入れる魚の数は水の量でだいたい決まるのですが、フィルターの種類などでも違ってきますので、水そうの魚の数は、「う〜ん、ちょっとさびしいなあ。」と思うくらいの数にしておきましょう。
 さびしいと魚の数を増やしたくなりますが、がまんがまん。魚にとって水の量は多ければ多いほどいいのです。
★魚を水そうにうつす前に
 近くの小川でとってきたメダカやフナ、夜店でつってきた金魚には、病気の菌がついていることが多いんです。夜店の金魚はみんなに追い立てられて疲れている分、病気にもなりやすいです。また、管理のわるい店から買った魚も注意が必要。そんな魚たちを今まで飼っていた魚たちといきなり同じ水そうに入れてはだめなのです。

【白点病ちりょう薬・塩を入れる】白点病は、魚がかかりやすい病気。これを防ぐには、白点病ちりょう薬(メチレンブルー)と塩をひとつまみ水そうに入れよう。メチレンブルーは水温が高く(25度から30度)ないとききめがないのであたたかい場所に置くか、ヒーターで水温を上げよう。

【様子をかんさつ】きず口はないか、ムシがついていないか、よく見よう。きずがあると水性菌病になりやすいよ。水性菌病ちりょう薬を入れてあげよう。

★魚を水そうにうつすときは
1週間くらい様子を見ても病気やけがもなく、OK!と思ったら、魚を水そうにうつすよ。小さな魚は水温の変化に弱いの。だから、水と魚の入ったビニールの袋をあたらしい水そうにうかべて、水温が同じになるのを待とう。15分から30分くらいかな。
★水流が強すぎる・・・・・
 フィルターではなく、エアーストーンを使っているばあいに多いミスです。「水中に酸素をたくさんいれたいから、エアーストーンから泡をたくさん出すといい。」というのは、間違い。エアーストーンの役わりは、酸素を出すというより、水をくるりとまわして、水面近くの酸素をふくんだ水を下の方にまぜこむこと。
 エアーストーンから出たあわのいきおいが強いと、魚があおられて、疲れて病気になったり死にやすくなりますよ。特に小さい水そうでは注意が必要。
★水を変えるときは
カルキ(塩素)をぬくのはよく知られていますが、水温に気をつけるということを実行している人は少ないようです。「ハイポを入れて、OK!」ではありません。
 水を取りかえたとき急に水温が変わるのは水の生き物にとって、マイナスです。 体が小さい分、水温の変化のえいきょうを受けやすいのです。温度をはかってお湯で調節するか、水そうの近くに新しい水を入れた容器を用意して水温を同じにしておくといいです。
★水草のやくわり
 水草は、見た目のよさだけで入れるのではありません。水そうの中の生き物たちにとっても、なくてはならない大切なはたらきをしています。
  • 生き物がはきだした二酸化炭素をすって、酸素を出します。
  • 生き物の出したはいせつ物をひりょうにして育ちます。
  • 生き物のいこいの場になります。
  • 生き物のえさになることもあります。
  • 生き物がたまごを産む場所になりこともあります。
  • 生き物の赤ちゃんのかくれがになります。
  • 直射日光をさえぎります。
  • 水温の急な変化をやわらげます。
 水草で有名なのはカボンバ(キンギョモ)やアナカリスですが、教室生き物飼育でおすすめなのは、ウィローモス(スペインゴケ)です。これはくきと葉の区別がつきにくい草ですが、草のどこからでも成長します。
 わたしがひとかたまりのウィローモスを学校に持っていって生き物を育てたところ、この草がおおいに成長し、各学級へ分けた物もどんどん成長しました。ほぐして広がるように水そうにうかべるのがこつです。

生き物がすごしやすい場所と、水草が成長しやすい場所はおなじではありません。生き物は直射日光をきらいますが、水草は日光がだいすきです。ですから同じ水そうで生き物と水草両方を成長させるのはむずかしいと言えます。そこで、水そうによゆうがあれば、窓際の明るい場所に水草専用の水そうを置きましょう。生き物用水そうの中の水草とときどき交換してやると水草の元気さが保てます。とくにザリガニは水草が大好きでどんどん食べてしまうので、この方法が必要になります。(水草は買うと高いし・・・・)
★底砂のやくわり
 ないがしろにされがちな底砂ですが、けっこう大切なやくわりがあります。
  • 根のある水草の「土」のやくわりをする。
  • バクテリアの発生をたすける。
  • 金魚などは砂を口にいれてははきだしている。(何のため?口のそうじ?)
  • ザリガニはだっぴのあと、砂をしょっかくのつけねにある「ちょうのう」に砂を入れて体のバランスをとる。
 生き物の砂で有名なのは「大磯砂(おおいそずな)」ですが、なるべく生き物の自然のかんきょうに近い砂を入れてあげましょう。とってきた砂はよく洗ってから使いましょう。